防ごう、誤嚥性(ごえんせい)肺炎 -歯科からの提案

防ごう、誤嚥性(ごえんせい)肺炎 -歯科からの提案

こんにちは。JR高槻駅近くの宮地歯科医院のスタッフです♪

皆さん、肺炎の1種である、誤嚥性(ごえんせい)肺炎という病気をご存じでしょうか。

通常、飲食物や唾液は口から食道を経て胃へ送りこまれますが、何らかの理由で誤って気管に入ってしまう状態を誤嚥と呼び、それによって引き起こされる肺炎を誤嚥性肺炎といいます。

肺炎は日本人の死因の第3位ですが、そのうち、誤嚥性肺炎の占める割合は60歳代以降で50%以上を占めさらにその割合は加齢とともに増加することを示す調査データがあります。(図1参照)

図1:入院患者における誤嚥性肺炎の割合(寺本信嗣ら)

しかし誤嚥された飲食物や唾液に含まれる細菌がごく少量であったり、細菌に対する抵抗力(免疫力)が強い場合には肺炎は発症しません。

誤嚥性肺炎の発症には、加齢による「嚥下力の低下(=誤嚥しやすくなる)」、「抵抗力の低下」がその要因であることはいうまでもありませんが、「細菌」もその要因として重要であり、口腔内の細菌を減らすことは誤嚥性肺炎の予防において大変重要となります。手段は簡単、口腔ケアです。

 

こんなデータもあります。図2に示すデータは、介護老人福祉施設に入所している高齢者に対し、口腔ケア(=日常的なセルフケア+定期的なプロフェッショナルケア)を行った群と、それ以外の群(=対象群)の発熱発生率および肺炎発生率の比較を行った研究データです。

図2:積極的な口腔ケアによる肺炎予防効果

 

いかがでしょうか?歯磨きを中心とした口腔ケアの大切さがおわかりいただけましたでしょうか。

ただし、歯並びや歯の本数など、口腔の形や状況は人によってさまざまです。より効果的、かつ効率的な口腔ケアを実施するために、定期的な歯科受診もお忘れなく☆

 

【参考文献】藤井峰夫(2018)「防ごう、誤嚥性肺炎」,『月刊  糖尿病ライフ  さかえ  5月号』,  2018年5月15日 ,  pp.31-36 , 公益社団法人 日本糖尿病協会

 

このページの先頭へ